いつまでにやると決めることが、集中力を上げることは先週お伝えした通りです。
締切のある一般的な仕事を因数分解すると
When(いつまでに)
Who(誰が)
What(何を)
How(どのように)
となります。
ただこれには一番大事な要素が欠けてます。
それは
Why(なぜ)
です。
いつまでに誰が何をどのようにやる。
この構文を抑えておけば仕事は捗ります。
またOKRや議事録にフォーマットされているし、具体的なので話題にも出やすく誰もが気軽に触ることのできる要素です。
つまりWhyは普段は出番がありません。
ではいつが出番であり、そしてなぜ最も重要なのか。
それは
計画どおりうまくいかない
予想と違った結果しか出ない
チームが機能しない
など、うまくいかなくなった時です。
うまくいかない時は苦しいので、その現実を否定したくなります。
その時に一過性の結果や空気で判断したり、気持ちがブレるのを避けるためにWhyが必要です。
なぜやるのか、なぜやろうとしたのか。
それは土俵際に追い込まれた時に踏ん張れる唯一の要素になります。
ただWhyに立ち返ったり議論することは、抽象的だしなかなか触れる機会も無いので難しいことです。
旅行に行ってたまに地図を見返すことはあっても、旅行中に旅行の動機を思い出すことはほとんどありません。
渦中にいる際というのは眼の前に夢中になりやすいからです。
だから普段から言い続ける、目のつくところに登場させる工夫が必要です。
経営であればミッションですし、仕事でも上位概念として定義しておく必要があります。
うまくいってる時のマネジメントの仕事は、うまくいかなくなった時のことを考えること。
Whyを言語化浸透化することが、リカバリーの早いチームを作ることになります。