歴史を見ると川のあるところに文明は栄えてきましたが、現代のように堤防技術が発達していないので同時に氾濫を起こします。
予測できない自然現象であり、当時の人々を困らせたことでしょう。
しかし川の氾濫の後、土壌は新たな養分を取り入れ以前よりも豊かになります。

ビジネスにおいても予期せぬ変化や困難が突然訪れることがありますが
氾濫の結果として土壌が豊かになるように、組織にとって貴重な成長の機会となります。
組織の力をさらに引き出すことができるし、普段よりも思い切った決断や行動が取れるようになり
以前よりも強固なチームに進化します。

また氾濫は土地の塩分が濃くなり、農作物が育たなくなる塩害の形成を防ぎます。
ビジネスに置き換えるとここでいう塩分は、役割や権限、過去の成功例や慣習などでしょう。
平時では見直す機会がないものです。
これらを一回洗い流し、新たなチームのあり方を検討する貴重な機会ともなります。

つまり組織は問題や困難と向き合うことではじめて、アップデートの機会が与えられます。
逆を言えば問題のない状態そのものが問題なのです。

川の氾濫もビジネスにおける揺らぎも予測はできません。
ただこれらは全て学習と成長の機会です。

チーム全員、この解釈ができるようにしましょう。
そうすれば成功や失敗は結果ではなく、成長プロセスの一環であることに気付き
どんどんチャレンジしようとするはずです。

投稿者 Ryo Kato

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