本来、経営者の役割は現場に出ることではなく、戦略を構築しメンバーに遂行してもらう仕組みやシステムを整備することです。
ただいざという時には、役職役割やルールなどの枠を超えて現場に出て自ら結果を出しに行くことが何よりも大事です。
では「いざという時」とはどういう時でしょうか。
それは、チームが予想外のトラブルに直面した時、事業の方向性を大きく変える必要がある時、新たなプロジェクトの立ち上げで誰も経験したことがない局面に差し掛かった時、あるいは市場が急激に変化した時などです。
こうした状況では、これまでの資産(組織、仕組み、システムなど)だけでは乗り越えられない壁に直面します。
まさにそのような時こそ、いざという時です。
経営メンバーが自ら先頭切って現場に立ち、結果を出しにいく必要があります。
逆もまた然りで、チームの結果が出ていない理由がこれまでの資産をうまく運用できてない場合は
現場に出ることが正しいとは言えません。また繰り返すことになるからです。
なかなか現場から離れられないということは、経営資源の資産運用ができていないことと同義です。
仕組みばかりに頼ってて結果が出ないのもいけないですし、
仕組みに頼らずいつも現場に出て結果を出しても長続きしないですし、
理由は何であれ結果が出ていないのは一番いけないことです。
つまり経営に答えはなく、原理原則とその徹底した運用につきます。
結果が出た時、出なかった時に何が原因なのかをしっかり分析することが
「いざという時」を見極めることに繋がります。